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なぜ怒鳴るのか ~少年サッカー怒鳴るコーチについて~

かれこれ少年サッカーのコーチをするようになって10年以上経ちますが、試合会場に怒鳴り声が響き渡っていることは、残念ですが珍しいことではありません。

  

以前、対戦した相手チームはコーチの方が怒り出し、試合中にも関わらず怒られる度に選手がプレーを止めてピッチ内で直立不動で怒られているということもありました。
(すごい昔ではなく、ほんの2~3年前の事です。驚いて「このチームは軍隊なの⁉」と思いました)

 
まず私個人の見解としては、怒鳴る必要など全くないと思っています。

 

そして怒鳴られることで、子どもがサッカーを嫌いになってしまいそうな状況なら、本人と相談してチームを変えることをお勧めします。
※チームを移籍する際は、本人の意思を第一とすることを忘れずに

 

ではサッカーの現場において、そもそもなぜ怒鳴るのでしょうか。

 

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怒鳴るコーチのパターン

世代的に私の学生時代は体罰が特に問題にならない時代でした。

 

今では考えられませんが、試合に負けたら罰走、前半の出来が悪ければハーフタイムにビンタなど日常茶飯事。

 
高校時代には、調子が悪かったのを理由に、強制的に明日丸坊主にしてこいとかありました……
どうせするならと腹いせにツルっツルの五厘頭にしましたけどね…

 

怒鳴るコーチのパターンであるのが、自分の子ども・学生時代にそういった指導を受けたからそれがスタンダードになっているパターンがあります。

 

「俺達の時代は厳しい指導を受けたから、根性がついたんだ」
「あれは愛の鞭だ。あれがあったから、ちゃんとした大人になれたんだ」

 

みたいなことを話す方、結構いらっしゃいます。

 

私も厳しい指導を受けた経験がありますが、そのやり方が正しかったとはこれっぽっちも思っていません。(指導して頂いた方々には感謝しています)

 

そういった方々は過去の自分の経験則が全てで、現在にアジャストできていないのでしょう。
(当時は本人も嫌だったはずだろうに、悲しいかな人間は過去の思い出を美化してしまいます)

 

※指導者ライセンス取得の講義でよく出される、元フランス代表監督ロジェ・ルメールの名言「学ぶことをやめたら教えることもやめなければならない」をご存じないのでしょうか……

 

他のパターンとして、自分の感情をコントロールできないパターンもあります。

 

選手より熱くなり過ぎて、試合中ず~っと怒鳴り続けているコーチがいらっしゃったりします。

 

あと自チームが勝っている時は穏やかなのに、負けていると急にイライラして大声出し始める方とか…
(私個人のイメージですが、そういう方に限ってチェアに「フンスっ!」と深~~~く座っているような気がします。)

 

さすがに仏のようになれとまでは言いませんが、自分の感情をコントロールできない方は、そもそも育成年代のコーチには向いていないんじゃないかと思います。

 

そしてもう一つ、コーチだけでなく保護者の方にもこういった方々が同じようにいらっしゃるということです。

 

試合中の我が子に罵声を浴びせ続けるお父さんミスを指摘し続けるお母さん、あげくの果てに審判の判定や相手チームに対しても文句を言いだすピッチサイドの大人達……

 

子ども達は身近な大人を見ていますよ……

 

怒鳴られると子ども達はどうなる?

 

体罰や暴言が引き起こす子ども達への悪影響は科学的にも立証されています。

 

厚生労働省は全国の自治体に資料の周知をしており、その中で体罰や暴言が子どもの脳の発達に深刻な影響を及ぼすとされています。

 

・厳しい体罰で前頭前野(社会生活に極めて重要な脳部位)が委縮
・言葉の暴力により、聴覚野(声や音を知覚する脳部位)が変形

 

また、これは親による体罰を受けた場合の子どもに及ぼす影響の報告ですが、「親子関係の悪化」「精神的な問題の発生」「反社会的な行動の増加」「攻撃性の増加」といった望ましくない影響が大きいとのことです。

 

子ども時代の体験や環境の重要性を感じますね…

 

きちんと伝えるということ

 

私は全てを褒めろと言っているわけではせん。

 

もちろんコーチも人間ですから感情もあります。
が怒って怒鳴って叱って……それでちゃんと自分の思いや伝えたいことが伝わっているのでしょうか?

 

子どもの心に本当に響いているのでしょうか?

 

私は大人が感情的にならずに、選手に伝えたいことをきちんと適切な方法で伝えることが、何よりも大切だと思っています。

 

その適切な方法を考えることが大人の役目ではないでしょうか。

 

そして、よく言われる「子どもは小さな大人ではない」ことを大人側がしっかり認識しておけば、「これができない・あれができない」的な発想をせずに、イライラしたり怒るという状態にはなりにくいはずです。

 

サッカーに限らず、伝えることって難しいですよね。

 

ましてや相手が子どもの場合、権威的だったり抑圧的な指導は大人にとって楽な道です。
(怒れば表面上は言うことを聞くのですから)

 

そして少年サッカーにおいて、そういった指導を行えば、短期的には大人のいう通りにやって勝てるチーム(ジュニア年代だけ強い)になることはそんなに難しいことではありません。

 

しかし、スポーツを通して子供たちに関わる大人として、もっと長い目で、一人一人の子どもの人間形成に関わっているという責任感を持たなければならないと思います。

 

私ももっと成長していかなきゃなと自戒を込めて…

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