
先日、「欧州サッカー指導者協会(Alliance of European Football Coaches’ Association(AEFCA))公認サッカーアナリストレベル1資格」を取得しました。
サッカーの分析方法の基礎を学びたいと常々感じていたところ、通信講座で受講できるものを発見。
早速、申し込みを行い教材映像を観ながら、最後に試験を受け、無事合格となりました。
サッカーアナリストって?
そもそもサッカーアナリストって何?という方もいらっしゃるかもしれません。
「アナリスト=分析する人」であり、サッカー分析を行う分析家のことです。
現在では、ヨーロッパのクラブチームやJリーグのクラブにもスタッフの一員として現在では当たり前の存在となっています。
私の中では走行距離やパス本数といった試合でのデータを活用する人というイメージだったのですが、色々と調べたところ、データ分析と活用は要素の一つであって、もっとサッカー全体の戦術的な要素を監督へ提言する重要なお仕事のようです。
どんなことを学べたの?試験は?

「視聴教材等のSNS等での公開や二次利用は禁止」とされているので、事細かな内容は書くことはできませんので、ざっくりとどんなことを学べたかを書いていきたいと思います。
私の受講した講座は全て映像教材によるもので、ポルトガル人の講師の方が英語で講義されている映像(日本語訳付き)を観る形での講義形式のものでした。
項目ごとに映像資料が分かれており、一つの単元の映像資料がおよそ10分前後といったところでした。
日本語訳が少しサッカー的に微妙だったり、急に倒置法のような表現になったりといったこともあり、少し視聴しては頭の中で整理しながらノートに書き留めていく「3歩進んで2歩下がる」的なスタイルでの受講となりました。
少し進んでは立ち止まる為、1単元ごとに映像資料の時間の2~3倍ほどの時間がかかりながらの視聴となりました。
内容の方は主にサッカー分析の基礎的な考え方と、分析モデルにおける「構造」と「役割(機能的側面)」の2つの大きな項目と、それぞれ各3要素の体系的な解説と、プレー映像を交えた各要素の解説、そして実際のチャンピオンズリーグやスペインリーグの試合のマッチレポートの手法解説といった内容でした。
最後に10問程度の試験(選択問題と記述問題)を受け、無事、満点合格となりました。(後日、合格証書が送られてきました。)
受講してみての感想
受講してみての率直な感想ですが、最も感じたことは全体的な物足りなさでした。
もう少し詳細な突っ込んだサッカー分析の具体的な内容かと勝手に思っていた為、肩透かしを食らったような感じでしたが、レベル1は初級ということもあり入門編のようなものということなのかもしれません。
しかし、学術的に体系化されたサッカーを学ぶ機会は中々ないので、内容はごく基本的な事でしたが、体系化されていることでスッキリと考えやすくなる面もあり、良い学びもありました。
次のレベルを受講するかどうかはまだ検討中ですが、受講して一番感じたことは、サッカーのことではなく、「好きなことを学ぶという行為」は楽しいものだなとしみじみ感じたことでした。
また、あるサッカーの書籍で読んだ記憶があるのですが、ヨーロッパではサッカーが学問として整理されおりそれを学ぶといったようなことが書かれており、この資格の講義内容はまさに「学問としてのサッカー」のさわり部分だったような気がします。
ただし受講を検討されている方は受講料も安くはない金額ですので、熟考してから受講されることをお勧めします。
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